wacomの中古液タブを買った

日記エントリです。

概要

wacomの出している業務用液タブは、ヤフオクebayで安価に出ている事があります。 筆圧検知レベルが粗かったりしますが、安くて大きい液晶タブレットは素敵です。

DTU-1931,DTU-2231あたりが、解像度もそこそこ高くて2-3万円ラインなのでお勧めです。 僕はDTU-2231Aを買いました。2万円くらいです。

以下、買う時の注意点です。

ヤフオクで買おうと思ったらACアダプタが欠品

この手の液タブのACアダプタは、内径2.1外径5.5コネクタで12V出力が多いようです。

タブレットの裏側見て「Input 〇V □A」と書いてあったらamazonで〇V □A ACアダプタと検索して買いましょう。アンペアは大きい分には怒られないので12V5Aのタブレットに12V8AのACアダプタ刺しても大丈夫です。電圧はちゃんと合わせてください。

ヤフオクで買おうと思ったらスタイラスペンが欠品

これは大変キツいです。専用ペンだったりします。 一番安全なのはスタイラスが付属している個体を買う事です。次は製品情報を見て純正スタイラスの型番でe-bayや、ヤフオクで探すことです。(スタイラスはe-bayの方が見つかりやすいです。)

一応DTU-2231,DTU-1931は未確定情報ですがHPのタブレットPC(TC4400 TC4200 2710p 2730p 2740p 2760p)に対応しているスタイラスが使えそうです。「PL-800 stylus」という単語でe-bayで調べると安価(2000円くらい)で手に入りそうです。

2017/3/28追記 PL-800を買って試したところ、DTU-2231で筆圧検知して無事使えました

ヤフオクで買おうと思ったらスタンドが欠品

良いモニタアームを付ければ大丈夫です。一昔前は高くてもエルゴトロンが一番!と思っていましたが最近はloctekさんのモニターアームも評判が良いようです。

https://www.amazon.co.jp/dp/B01CE5JB7Q/

というわけで、ジャンクの液タブはパソコンオタクじゃなくて普通の絵描きの人でも手を出しやすいと思います。是非おもしろ半分で買いましょう。 //あと、こういうジャンク液タブ特有の事情ですが、値下がりしきっているので中古で手放す時も、購入時に近い価格で売れます。

Unite2016 Understanding VR Performanceを見たのでメモ書き

概要

Unite2016でVRのパフォーマンスチューニングの講演があってOculusの中の人がお話してました。


Unite 2016 - Understanding VR Performance

これを見ながらメモを取ったので、せっかくなので公開しておきます。

大体パフォーマンスチューニングとしてはポリゴン数とかマテリアルを抑えて、ハイスペックの場合はレンダースケールを上げる、というアプローチが推奨されるのは昔と変わりませんね。

取ったメモ

gist.github.com

DCExpo2016 JapanVR Fest(旧オキュフェス)開発者会でLTしました

日時:10月29日(土)DCExpo内 日本科学未来館7FホールのLT大会です。 一人10分枠です。 

JapanVR Fest(旧オキュフェス)開発者会 皆の10分を繋げてVRの未来を作る – JapanVR Fest.(旧オキュフェス)

登壇資料はこちら

speakerdeck.com

(izm名義では)初登壇でしたね。緊張しました。 いろいろなハマりポイントとかもありますが、昔よりは撮影機材も含めてパノラマ動画は手を出しやすくなっていると思います。

まとまった情報をアップデートしたいなあとは思っているので、いろいろ考え中です。

以下宣伝です(すまぬ)

弊社では様々なインタラクティブ要素込みのパノラマ動画コンテンツの受託も行っております。 ご用件、ご相談の際はお気軽に、このへんのアカウントまでメンションを飛ばしてくださいませ:D

twitter.com

twitter.com

// 直近では某所で8k60FPS再生をやったりしました。

ハコスコやCardBoardのデモをする時に便利なパノラマ動画再生アプリ作った

概要

「ちょっと今度の展示会やイベントで360度動画をハコスコやCardBoardで流しておきたい」

「360度動画や端末は用意できた!」

「ああああ!しかしVR動画再生用アプリが汎用アプリだと毎回再生終了後にゴーグル外してタップしなきゃいけない…」

「展示中のオペレーション負荷高すぎでしょ…」

「シンプルな動画一個だけ再生できるアプリとか無いの?」

「そんなアプリを作るための予算なんて残って無いよ…」

みたいな時に、ちょっと便利なデモアプリです。

f:id:izm_11:20161010181743p:plain

ダウンロードはこちらから

Dropbox - CardboardMoviePlayer.apk

準備方法

  • Android4.4以上の適当なスマートフォンに提供元不明のアプリのインストール許可をして apkをインストール
  • ダウンロードフォルダ直下に高解像度用動画を「High.mp4」という名前で保存、同様に低解像度用動画を「Low.mp4」という名前で保存しておく

使用時の操作方法

  • アプリ起動後のスタート画面で目の前の再生アイコンを2秒見つめ続けると動画が再生されます。 f:id:izm_11:20161010183924p:plain

  • 動画再生が終わると自動でスタート画面に戻ります。

  • 動画再生中、画面のどこでも良いので3秒間以上タップして離すと、元のスタート画面に戻ります。
  • スタート画面で画面のどこでも良いので3秒間以上タップして離すと、設定画面に移行します。
  • 設定画面はゴーグルの単眼、2眼切り替えと動画解像度の切り替えが行えます。

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設計思想(?)とか

イベント時など、360動画は一個だけで、シンプルな再生アプリが無くて不便だったので作りました。

ポイントは「ハコスコなどのゴーグルから端末を毎回抜き差しするオペレーション負荷の軽減」です。基本的に充電以外はゴーグル刺しっぱなし運用を前提にしています。

単眼、2眼切り替えは展示中にお子様が来た時にサッと設定画面を出して切り替えて、ハコスコに刺して使ってもらう為です。

解像度切り替えは、端末が不揃いでかき集めて展示する時に端末ごとに再生可否を確認するのがつらいので、Low.mp4にスイッチできるようにしました。

体験者が体験中に誤って操作しにくいようにイレギュラー操作(スタートに戻る、設定画面への移行)はロングタップにしています。

ご利用にあたって

特に制限は設けておりません。(「使ったよ!」というお知らせや、改善点のフィードバックを頂けると嬉しいです。)

例えばイベント用にカスタマイズをしたい、あるいは設定項目を増やしたい、 文言を変えたい、ロゴを変えたい等も、ツイッターへのリプライもしくはDMでお気軽にご相談くださいませ。

絵麻さんを養って幸せな家庭を築く (@izm) | Twitter

ところでこれは僕の欲しいものリストです。なにとぞ…!

www.amazon.co.jp

更新履歴

10/10 初版

おまけ

  • Snapdragon800 Android4.4 → H264 MainProfile5.1 3840x1920 30FPS 30Mbps

  • Snapdragon801 Android5.0 → 同上(H265は4kでは実用的じゃなさそう)

  • Exynos 7420 Android6.0 → H265 MainProfile Level5 3840x1920 30FPS

  • iPhone5s → H264 BaseLine 4.1 1920x1080 30FPS

  • iPhone6 → H264 BaseLine 5.1 3840x1920 30FPS

書評:24時間で学ぶ! Unity 5 基本操作と開発のコツ

概要

ボーンデジタルさんから発売された「24時間で学ぶ! Unity 5 基本操作と開発のコツ」

24時間で学ぶ! Unity 5 基本操作と開発のコツ

24時間で学ぶ! Unity 5 基本操作と開発のコツ

を献本頂きました。

前職でもOpenGL 4.0 シェーディング言語 -実例で覚えるGLSLプログラミング で(一方的に)お世話になった出版社さんです。

書籍紹介ページによると
24時間で学ぶ!Unity 5 基本操作と開発のコツ|書籍|株式会社ボーンデジタル

「Unityは必要だけど難しそうなので手をつけられてない」
「業務があるから出来るだけ短時間で覚えたい」
「来週からUnityを使うって金曜日の夜に言われた! 」

本書はこのような方に最適です。

と書かれており、「来週からUnityを使うって金曜日の夜に言われた! 」 のあたりが生々しくて良いですね!

実際、プログラミングは何らかの形でやったことがあれば、ゲーム作り自体は初めて、という人にとっての最良の入門書の一つです。

  • 424ページでUnityの基本機能を網羅している
  • プログラミング初めての人向けではない
  • Noteや章末Q&Aが実用的

という感じです。

424ページでUnityの基本機能を網羅している

Unityには非常に多くの機能があります。プログラムをする部分を除いてもUnityEditorのGUIだけで

  • シーンへのオブジェクト配置
  • マテリアル、テクスチャの設定
  • Terrainによる地形モデリング
  • カメラパラメータ、イメージエフェクトの設定
  • ライトの配置、設定
  • オブジェクトへの物理演算設定
  • オブジェクトへの機能コンポーネントの追加
  • 2Dスプライトによる2Dゲーム作成
  • uGUIによるGUI作成
  • Shurikenパーティクルによるエフェクト作成
  • ドアが開くなどのアニメーション設定
  • ステートマシンベースのアニメーション切り替え
  • オーディオシステムによる3D,2Dのミキシング
  • 出力プラットフォームの切り替え、ビルドオプションの変更

などが出来ます。
これらを全部をしっかり解説するだけで何ページになるか想像もつきません(僕も全部は理解しきれていません…)

この本は424ページで24章(24時間)に分けています。平均すると1章あたり20ページくらいです。 そのページ数で少なくとも上記のことについて網羅的に学ぶことができます。

それぞれの機能ごとの詳細な説明があるわけではないですが、概要、使用方法、主な設定については書かれています。
そして何章かごとにサンプルゲームを作り、覚えた各機能の復習が出来るようになっています。

この説明方法としては
Unity5 3D/2Dゲーム開発実践入門 と近い立ち位置の本だと思います。

僕が思うに24時間本の方が、「漏れなく網羅する」ことに重点を置いています。

なので、「Unityを勉強する」から入るなら、この本が良いかと思いますし、「ゲーム作りを体験する」ならUnity5 3D/2Dゲーム開発実践入門が良いかと思います。

プログラミング初めての人向けではない

Unityの入門にどうしても入る割に、あんまり使わない章と言えば - Unityインストールの仕方 - プログラミングの説明

だと思います(失礼)

まあ、入門を謳うなら入っていないと不安になりますしね…しょうがないですよね…

この本の場合は、40ページそこらでUnity上のC# の説明があったり、Unityインストールと各シーンビューなど説明が15ページくらいあったりします。

Unity上のC# と限定していても、40ページ(2時間分くらい)で学ぶので割と駆け足というか、プログラミング自体はやったことがある人向けになっています。 なので「プログラミングはやったことがない」という人は
Unity5の教科書 2D&3Dスマートフォンゲーム入門講座を一冊目として強くお勧めします。

Unity5の教科書 2D&3Dスマートフォンゲーム入門講座 (Entertainment&IDEA)

Unity5の教科書 2D&3Dスマートフォンゲーム入門講座 (Entertainment&IDEA)

以下エントリで触れています。   Unity本のおすすめ 2016年版 - izm_11's blog

また、気になった点として、この本は原著がある和訳本ですが、 「レベル」や「スカルプト」というゲーム系や3D系でよく出るカタカナ語に対して訳注が記載されていません。 ゲームは作ったことがある人、あるいはゲームをある程度知っている人でないと面食らうかもしれません。

Noteや章末Q&Aが実用的

章末Q&Aはとても実用的です。 僕自身が初心者のころに疑問だった点に対して、十分に正しい回答があります。例を挙げます

Q「キャンバスレンダーモードはシーンに混在できますか」
A「はい。シーンに複数のキャンバスを追加して、それぞれ異なるレンダーモードに設定することができます」

Q「Unityでヒューマノイドにキーフレームアニメーションを作成できますか」
A「できません。インターネットで調べたら方法が載っているかもしれませんが、専用の3Dソフトで作った方が良いでしょう」

Q「ビルドの設定の多くは重要そうに見えます。なぜ説明されていないのですか?」
A「本当のことを言うと、これらの設定のほとんどは皆さんにとって必要ありません。正確に言えば必要に迫られるまでは重要でないということです。(以下略)」

どうしても、入門書だけだと手落ちになりがちな、こういった点にフォローがあるという事で、この本は「誠実な作り」だと思います。良い本です。

同様にNoteやCautionには、必要十分な追記があるので、Unityはある程度分かっている人でも、ここらをパラパラ確認しておくと良いと思います。

おすすめの学習パス

Unityを初めて触るなら1章からですが、Unityを昔ちょっと触って放置してた人などは、7章のミニゲームを作るところからスタートすると、良いリハビリになりそうです。なぜなら1章から6章でインストール、ヒエラルキービュー、Terrain、カメラ、ライトなどが説明されていますが、過去にUnityを触ったことがある人なら飛ばしてもなんとかなるかもしれないからです。

この本はスクリプトを習うより前に、まずは一本、7章でミニゲームを作るという構成になっていて、とても親切です。

ある程度Unityが分かっている人、Tips,Note,Q&Aをざざーっと読むだけでも、意外な発見があるかもしれません。

総評と補足

読み終わった後も、リファレンス的に使えるので5000円の価値はあると思いました。

また、補足ですがこの本の原本は英語のビデオチュートリアルがあります。特にGUI操作が多いUnityの学習としては、こういったビデオ教材はとてもありがたいです。

Sams Teach Yourself Unity Game Development in 24 Hours

しかし、残念ながら3章分までしか無料公開されておらず、それ以降のビデオは追加で権利購入してアクセス可能です。

うう、ボーンデジタルさん…なんとか、このビデオ部分も、和訳つけてアクセス可能になったりしませんでしょうか? ドットインストールさんのUnity入門がだいぶ古いままなので、日本語ネイティブ向けのUnity初心者向けビデオラーニングコンテンツが、ほとんど無いのです…