概要
VRoid Hubで見かけた素敵なモデルの作者にモデリングを依頼して自分のオリジナルアバターを手に入れました!!(挨拶)
世はまさに大パーソナルアバター時代。と言うわけでLive2Dやblenderを覚えて自分のモデルを作ったり、あるいはプロの人に依頼する事はこの1年で随分増えたように思います。
僕自身も、このムーブメントは大好きです。 最近だとpixivさんのVRMモデリングソフトであるVRoid Studioのリリースと、VRMファイルの立体ギャラリーサービスとしてVRoid hubがあります。
VRoid HubにはVRoid Studio で作られた素敵な子がいっぱい居ます。
そんな素敵な子を見ているうちに、VRoid Studioモデラーさんにモデル作成をお願いしたら、面白そうだと思いました。
そして勢いあまって自分用のアバターを作って貰いました!!!先に作ってもらった子を見せます。こちら!
めちゃくちゃ可愛いでしょう。こんな子を作ってもらえます。2019年は最高。 名札にizmって書いてあるので、この子は誰がなんと言おうと僕です!!!
作者の 「とりあえず/naro」さんは神。皆様もまずツイッターアカウントをフォローしましょう!!
依頼を受けてキャラデザからモデリングまで一貫して良い仕事をしてくれました。
この強烈に可愛いツバキさんを作った方です。 hub.vroid.com
「とりあえず/naro」さんは、時間の都合が合えば、こういったオリジナルアバター制作を仕事として請けてくれるそうです。
キャラデザから一貫してお任せできて、腕が良いしVRoid Studio知見が大量にある方なので、依頼を考えている人は 早い者勝ちだと思います。
本エントリーでは、 絵を描ける人に向けて「みんなVRoid Studioで遊んでみて!」と宣伝をした後、VRoid Studio製モデルの制作依頼をするメリットデメリット、依頼時のお仕事の流れ、そして最後に依頼チェックリストを載せます。
絵を描ける人に向けてVRoid Studioで遊んでみませんか、の宣伝
絵が描ける人は、今の内にVRoid Studioで作品をつくってVRoid hubにアップしておくと、これからこういったモデリング依頼の機会が発生する可能性が高いのではないでしょうか。
僕の周りでは、素敵な3Dモデルを作るクリエイターさんにアバター制作を依頼したい人は多いように思います。
彼らの中には、カラーイラスト数千円、みたいな無茶を言う人達はあまり居ない気がします。今なら同業者(?)も少ないので、良い依頼を受けやすいかもしれません。
有償依頼の発注のやり取りの基本ポイントに加えて、僕が今回の依頼を通して感じたことなどをまとめた「これらの点を依頼者と合意しておくと安全だよ」という 巻末付録:モデルを発注する際の依頼確認シート を末尾に置いておきました。 お仕事の有償依頼は初めてという絵描きの方も、読んで頂き雰囲気が伝われば嬉しいです。
とにかく、まずはVRoid Studioをダウンロードして使ってみてはいかがでしょうか!!!
VRoid Studioモデルを頼むメリット、デメリット
メリット
- VRM形式なので対応アプリが多い
- VRoid Studioユーザが多いので、pmx化やVRChat持ち込みに関する技術情報も多い(つまり、VRChatのアバターにも持って行ける)
- VRoid Studio製となっているので、テクスチャによる服や目の素材販売がboothにあり、着替えが出来る
- 表情やリグ周りは、(国内キャラモデラーとして有名で)スゴウデのしげぽんさん製の素体なので、クオリティが担保されている
- 3Dモデルのフルスクラッチよりは素体やスキニングの工数が短縮されるので、その分予算は抑えられる
デメリット
- VRoid Studio製っぽい雰囲気が出がち
- 服の透明処理などで描画負荷はフルスクラッチより高くなりがち
- (現時点では)服装の自由度は決まってる
- 表情パターンが決まっている(
>< こういう目とかは作れない→この目は作れます!間違えました…)
これらデメリットについては今後なんとかUnityエンジニア的に解決できないか調べてみようと思います。
モデルを発注するまでの話
モデラーさんを見つける
VRoid Hubの新着を眺めていると「なんと可愛い!!!」と思うモデルと出会えると思うので、作者に連絡を取りましょう。
あるいは、これは裏技ですが しげぽんさんのツイッターをフォローしてると VRoid Studioで作られた凄いモデル情報が流れてきます!
まじかる☆しげぽん@VRoid (@m_sigepon) | Twitter
Boothの VRoidタグという手もあります。
vroidに関する人気の同人グッズ1204点を通販できる! - BOOTH
モデラーさんと相談する
性癖を詰めた「こんな子を作ってください!」という発注資料を作ります。
これからモデラーさんの数十時間以上を掛ける発注なので、発注資料を数時間掛けて作る価値はあります。資料に何を書けば良いかも、本エントリ末尾の依頼確認シートを見てください。
モデラーさんとコンタクトを取れたら発注資料をベースに、納期や権利や免責事項、あるいは性癖の話をしましょう。TwitterのDMでも良いですが、僕のオススメはDiscordです。デスクトップ画面共有や通話があると、話が早いことが多いです。
発注する
お値段と作業範囲、納期などが合意できたら発注しましょう。絶対契約書を書こう!とまでは言いませんが、何かの文字ベースで同意しましょうね…
デザインチェック
VRoidは作りながら考える方がクリエイティビティが発揮しやすいので、ラフデザインはキャラのデザイン方向性の確認だけできればOKとイラストレーターさんにも伝えましょう!
ラフデザインが上がったら一度打ち合わせすると良いですね!「ここは大変かも」とかをモデラーさんからフィードバックもらえます。
注意:VRoid Studioでのモデリングは性質上、作りながら手直しなどが発生します。なので、このデザイン段階で完璧な3面図だったり、厳密なクリンナップの絵を上げて貰っても、その通りにいかないことの方が多いです。大まかなテイストを確認するくらいに留めましょう。
※ここでしっかりクリンナップされたイラストでキャラクターデザインを確認したい場合は、別途キャラクターデザイン費をお支払いするのがオススメです。(この絵の とりあえず/naroさんは、めっちゃ丁寧にラフデザイン描いてくれてます)
モデリング
VRoid Studio上の作業に入ります。このモデリングの早い段階で体格など調整パラメータで弄れる項目についてはDiscordで画面見ながら「もっと背は高い方が良い」とか「胸は大きい方が良い」とかの相談をしておくと、効率が良いと思います。
納品
ありがとうございます!!!
モデルを依頼して納品してもらった感想
今回はVRoid Hubで素敵な作品を公開している作者さんを知り、直接コンタクトを取ることで、可愛いモデルを作って貰うことが出来ました。
こうして作って貰ったモデルをアバターとして、様々なサービスで使う事が出来るvrmファイル形式は素晴らしいです。
VRoid Studio は絵描きの人が創造性を発揮できる面白い3Dキャラクターモデリングツールだと思いました。
また、VRoidStudioのモデルを作っているモデラーさんで、こういったお仕事に興味がある方は、VRoid Hubに投稿するとき、キャラクター説明文のところに「お仕事受け付けます」みたいな一文が入っていると、頼むときに凄く嬉しいです。
巻末付録:モデルを発注する際の依頼確認シート
VRoid Studioを使うモデラーさんとの間で発注前に相談すると良いことをまとめておきました。このリンク先ファイルはCC-BY-SAライセンスなので、皆様の参考になれば嬉しいです。
https://gist.github.com/neon-izm/24a90245b6eebc42fb166b7c314d198b