概要
現時点のレビュー未満のメモです。
買いかどうか
45万円は、これまでの相場から考えると驚きのバーゲン価格、ステレオパノラマが必要なら現実的に第一選択肢だと思います。 NokiaのOZOとか先行事例より一桁安いし、GoPro2台の魚眼より横向いた時の破綻が少ないし、立体オーディオもいけるし…
微妙に気になった点
起動までの時間
電源入れてから撮影開始までが1分強掛かります。覚悟が必要です。
動画撮影中の電池の減り
大体1時間にバッテリー1本使います。大量購入推奨。
静止画の内蔵スティッチが遅い
特に8kステレオパノラマ。撮影開始してスティッチ終わって、次の絵が撮れるまで30秒くらい掛かります。全部6kステレオパノラマ動画で撮ってPC上で後処理してフレーム書き出しした方が良い気がします。
天頂付近がクシャッとなる
アップデートで修正予定だそうです。
ファンノイズ
これは静かな室内や、ペット撮影ではちょっとつらいかも。ただし内蔵マイクはデジタルノイズキャンセルがあるので、ファンの音はほとんど気になりません。素晴らしい。
スティッチ精度
付属ソフトウェアによるNew OpticalFlowスティッチはすごくスティッチ痕を消してくれます。しかし人工物(背景のビルとか)を人が横切ったりすると、荒れます。 ここら辺は現場で試し撮りして、ガッとOpticalFlowスティッチして確認した方が良いです。 例えば人混みのシーンなんかは、苦手です。
Androidクライアント無し
iOSおよびMacおよびWindows(x64)のみです。Androidで遠隔シャッターだけでも動くと嬉しいので、楽しみにしてます。
めちゃくちゃディスクの空き容量が減る
びっくりしました。ちょっと1週間遊んだだけでPCの空き容量が500GB程度減りました。
マニアックな気になった点
各カメラがシャッターシンクロしてない
ほとんど明かりが無い夜に車が走ってるのを道端で撮ると顕著ですが、各カメラはシャッターシンクロしていません。なのでステレオパノラマにしたときに左右のシャッタータイミング由来の奥行誤認が起きます。
//普通の日中や照明がある用途だと気にならないです
OpticalFlowスティッチ+ステレオパノラマで立体視が破綻する
左目画像と右目画像それぞれで、OpticalFlow計算結果が独立しているようです。なのでカットによっては左右の立体視が壊れます。まあ気にならない事の方が多いですし、多くの場合は左目画像と右目画像は同じようなスティッチをするので問題ないかもしれません。
最後に
重箱の隅を楊枝でほじくるような事ばかり書きましたが、これ45万円は本当にあり得ないほど安いんで、お勧めです。ただ、誰でもどんなシーンでも使える夢の万能機ではない、という事は念頭に置いておく必要がありそうです。