Unity本のおすすめ 2016年版

概要

izm-11.hatenablog.com この記事の内容をそろそろアップデートしておきたくなったので Unity5世代向けに書きます。
ドットインストールさんのUnity入門ビデオが、Unity4.2くらいで止まってるので、何か良い無料のビデオ教材があると嬉しいのですが…

始めの一冊

Unity5の教科書 2D&3Dスマートフォンゲーム入門講座

Unity5の教科書 2D&3Dスマートフォンゲーム入門講座 (Entertainment&IDEA)

Unity5の教科書 2D&3Dスマートフォンゲーム入門講座 (Entertainment&IDEA)

Unityも初めて、プログラミング自体も初めて。何ならゲーム作るのも初めて。という人に向けた一冊として素晴らしくお勧めです。
分かる人に言うなら「C#のひよこ本」みたいな立ち位置です。

Unityのコンポーネント志向の説明が丁寧で、

  • C# で書かれている
  • サンプルが平易で、無理に多機能を網羅せずにUnityの設計思想を説明している
  • スクリプトを「個別の振る舞い」「インスタンシング用」「マネージャ」と大別している。(これは、うまい説明!)

と言うことで、とても良い本です。

書かれているtipsも良く出来ています。

抜粋しますが 「エラーコードが英語で読みたくない」 f:id:izm_11:20160917125324j:plain

「セミコロンのつけ忘れエラーは直前の行をチェック」

f:id:izm_11:20160917125314j:plain

というレベルから書かれています。これはプログラミング自体の入門者をちゃんと対象にする、という著者の思いやりが感じられます。素敵!

余談ですが、全編を通してかわいい猫のイラストが散りばめられています。とても良いです! また、価格も3000円以下なので布教もしやすいです。

Unity5 3D/2Dゲーム開発実践入門 作りながら覚えるスマートフォンゲーム開発

始めの一冊で複数個のミニゲームを作りながらUnityの作法に慣れることが出来ます。
プログラミングはやったことある人がUnityを触るならこの本から始めるのをお勧めします。
Android端末が無くても一応エディタ上で確認出来るので安心です。

素晴らしい点としては

  • 初心者向けでも最初から C#
  • ライトマップから逃げていない

というところです。
しかしプログラミング自体をイメージできていない人がいきなり始めるのは少し敷居が高いかもしれません。
その場合は、上記Unity5の教科書を読んでおくと安心です。

「絶対にコードを書かないぞ!」
という場合はPlay makerと心中するのも手ですが、上記2冊を順に丁寧に追いかけると、プログラミング自体が初めての人でも十分になんとかなります。

中級者を目指す(ゲームを一個作る)

Unity5ゲーム開発レシピ ハマるゲーム制作のノウハウ

Unity5ゲーム開発レシピ ハマるゲーム制作のノウハウ

Unity5ゲーム開発レシピ ハマるゲーム制作のノウハウ

この本は逆引きtips集としても使えるのですが、頭から順番に進めていくとTPSなロボゲーが完成します。
(例えとして適切かはおいておいて)バーチ○ロンを自分で作る場合に、どんな要素があるのか、それはUnityではどう実現するのか。という事を一冊通して学べます。

ゲームプログラマになる前に覚えておきたい技術

ゲームプログラマになる前に覚えておきたい技術

ゲームプログラマになる前に覚えておきたい技術

で学んだ僕としては、 ロボ物のTPSには人生で大切なことが全部詰まってるんだ!!! と強弁して、これをお勧めしたいです。

あとはUnity4時代の本ですが、同じく一冊かけて一つのゲームを作る系のモンハン的なやつは

Unityゲーム開発-オンライン3Dアクションゲームの作り方

Unityゲーム開発 オンライン3Dアクションゲームの作り方

Unityゲーム開発 オンライン3Dアクションゲームの作り方

も良い本でした。 セールなどで安くなった時に購入して、Unity5対応が無くて困った場合は

Unity5で追試したときの変更点まとめを以前書いているので、参考になれば幸いです。 qiita.com

中級者向け

ゲームの作り方 改訂版 Unityで覚える遊びのアルゴリズム

ゲームの作り方 改訂版 Unityで覚える遊びのアルゴリズム

ゲームの作り方 改訂版 Unityで覚える遊びのアルゴリズム

昔でもイチオシでしたが、フルカラーになってUnity5対応の改訂(mecanim,uGUI)が入りました!SBクリエイティブさんの英断に感謝します。 バンナム本です。 企画のペライチからキーとなる要素を抜き出し、実装して、ゲームを仕立てる。

Unity5 3D/2Dゲーム開発実践入門 作りながら覚えるスマートフォンゲーム開発 と本の構成は近いですが、こちらの本は「Unityの素直じゃない使い方をする」場合にも助けになります。

  • 無限スクロールする背景は?
  • コースやメッシュの動的生成は?

など、素直なUnity入門書では意図的に避けられているけど、使えると楽しい分野のトピックが含まれています。

uGUIではじめるUnity UIデザインの教科書

uGUIではじめるUnity UIデザインの教科書

uGUIではじめるUnity UIデザインの教科書

2016年現在において、OnGUIやNGUIを新規で覚える必要は殆どありません。uGUIから始めましょう。 uGUIの日本語解説本は、この本の他にも数冊ありますが、これだけやれば十分です。よくあるiOS風のUIの実現手法がちゃんと載ってるのでこの本は素晴らしいです。

ただしUnityを触るのが初めて、という人向けでは無いので事前に別の本でUnity慣れしておくと安心です。

Unityエキスパート養成読本

Unityエキスパート養成読本[ゲーム開発の現場で役立つノウハウ満載! ] (Software Design plus)

Unityエキスパート養成読本[ゲーム開発の現場で役立つノウハウ満載! ] (Software Design plus)

特にスマホ向けのエンジニアなら、この本の内容が分かっていると良いような気がします。僕自身はスマホ向け案件にあまり関わっていないのですが、周りでの評判も良い本です。
ググっても出てこない(出てきにくい)内容が多いので、目次を読んでドンピシャの人には凄く刺さる内容だと思います。

Unity 5 Game Optimization

Unity 5 Game Optimization

Unity 5 Game Optimization

プログラマの晴れ舞台(?)、最適化にフォーカスした本です。 特にパフォーマンスチューニングおじさんを目指したり、昔でいうとRPGツクールを買わずにDXLibでゲームを作りだすタイプの人なら、これを読んでおくと頼られると思います。
洋書ですが、根性で読む価値があると思います。
カスタムプロファイラの使い方が開始10ページくらいから出てくるので、そういう本です。

その他

エディタ拡張やシェーダに特化した本や「ライフゲームを作りたい」「タワーディフェンスを作りたい」みたいな各種ゲームに特化した本も出てきています。

そういった本まで流通に乗るというのは、知の高速道路を実感できてとても凄いですね…まさかUnity5時代にもこんなバンバン本が出るとは思わなかったです。

(OpenCVなどは古いバージョンの本がいっぱい出た後、最近のバージョンに対応した本が全然日本語では出なくて不便です…)

以前と比べて、最近は出た本全部読む、みたいなことが出来ていないので、良さそうな本が有ったら教えてください! (特にuNet周りの良い本が欲しいですorz)